六地蔵
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和尚ブログ ほうげん日記

耳に息する権利

実在の人物かは不明だが、秀吉の家臣の中に、茶、華道はもとより和歌、狂歌に精通した曽呂利新左衛門がいた。講談の世界では数々の逸話が紹介されているのだが、今日はその一つをご紹介。

得意のトンチを褒められて、秀吉から「褒美に何が欲しい?」と言われた新左衛門はこう答える。「それでは、殿の耳をいつでも自由に吹くことをお許しいただきたいのですが」「なんだ、そんなことか。許してとらせる」

さあ、これからが大変。会議の席などでも新左衛門が秀吉のそばに行って耳に息を吹きかける。はたの者が見れば、なにやら耳打ちしているようにしか見えない。こうして誰もが新左衛門のことを侮(あなど)れなくなった。わはははは。新左衛門がこうした力を利用して自分の利益を得たという、汚く、いやらしい話は残されていないから、素直に愉快なのである。誰か私の耳に自由に息を吹きかける権利が欲しい人は・・・・・・いないナ。ぎゃははは。さあ、今週から密蔵院をはじめ、あちこちのご詠歌や講演会などがスタートである。トンチを効かせて日々過ごしたいと思う。

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