今日は大学時代の友人の奥様の七回忌だった。周囲を明るくする達人だった。で、七回忌は亡くなって丸六年。あの世では七五三の最後の祝いである。向こうの世界へ行ってすっかり慣れて、生き生きとできるけようになっただろう。こちらの世界で言えば、幼児ではなく子供になったということだ。七五三でお参りにいらっしゃる檀家さんを見ていると、大きくなった子供に感心するより、この間まで新妻だったのに、親としてお母さんらしくなったと感心することのほうが多い。換言すれば、親しい人をなくした遺族が丸六年で、その人がいなくてもしっかり生きられるようになるということだ。六年くらいでそうなれるかどうかは個人差はあるが、いつまでも亡き人にベッタリでなく、「あなたがいなくても、しっかり生きていけるようになったよ」と報告したいものである。
和尚ブログ ほうげん日記
2015年11月15日