福島浜通りの五つのお寺の住職に話を聞きに行ってきた。「『多くの人が亡くなったことを忘れないで』ではなく『多くの人が生きていたことを忘れないで』」と話す住職。想い出は「亡くなった時」だけで語られるものではなく、「その人が生きていたこと」で語られるべきだという言葉は力強かった。被災したお寺の住職はそのまま被災者でもある。被災していない寺の僧侶が同じことを言っても、共感は得られないだろう。被災者である僧侶は、四年七カ月たった今も粘り強く、人びととの縁を紡ぎつづけている。
明日は午前10紙から午後1時まで、地元鹿骨小学校のバザーに出展します。15時から17時までは密蔵院で「浪曲の庭」でございます。生の浪曲を是非聞いてみてください(入場無料)。