午後、家内が玄関で鈴虫の餌を取り替えていた。相変わらず元気に鳴いている。さっき、あわてたように、しかしゆっくりと丁寧に腰をかがめて、次々にケースを廊下に運びこんだ。何じゃろかい?と思って少したってから玄関に行くと、キンチョールスプレーの匂いが充満していた。家内は蚊を退治するためにスプレーしたらしいのだが、自分だけ避難して、鈴虫のことを忘れていたらしい。鈴虫にとっては、とんだとばっちりで命を危険にさらされた受難のひとときであったろう。蚊には気の毒だが、めでたし、めでたしである。
和尚ブログ ほうげん日記
2015年08月26日