これだけ日陰を作っているお盆の精霊棚(しょうりょうだな)は、密蔵院の檀家さんの中でも滅多にない。ロウソクをつけると燃え移るのではないかと心配になるくらいだ。さまざまな草や実が垂れている。「昔はヒエやアワも垂らしたけど、今は作っている農家がないんですよ」と当主。こうなると、日陰作りのためでなく、食料の意味もあるのかもしれない。あるいは、森林浴もイメージしているかもしれない。家それぞれの心うるわしいお盆である。
和尚ブログ ほうげん日記
2015年08月15日