この一か月わが家では「腐っちゃったんじゃないか?」とか「干からびちゃったんじゃないか」という物騒な会話が続いていた。去年の夏に盛大にリンリンと鳴いていた鈴虫の卵のことである。去年大量の鈴虫を持ってきてくださった方の話によると「この時期に卵から孵化しなければ無理」とのこと。ということで、今日、すでに孵化した20匹ほどの小さな鈴虫がコンテナに入れられて届けられた。一般のお宅で、これだけの大量の鈴虫が鳴き始めたら、騒音になるのだそうだ。幸いにもお寺の廊下の端っこで鳴いてくれるぶんには、とても涼やかな羽音である。八月末の「怪し会 八雲」まで鳴いてくれているといいと思う。
和尚ブログ ほうげん日記
2015年07月23日