東京はすでに青空が覗いている。たっぷりと雨水を含んだ土に、今年の台風一過の夏を7年間待ち望んでいた蝉の幼虫たちは「おっ、やわらかくて掘るのが楽だ。ありがてぇ」と思っていることだろう。「出てきてもいいよ!」とエールを送りたい気分である。