三人兄兄(きょうだい)の一番下の娘は、5歳になる犬を妹だと言う。時々、だっこしたくなる。25キロを越える疑似妹は毛だらけで、姉の膝に載るのは好きではない。それでも、姉は妹をだっこしたい。だっこすると毛だらけになるし、あまりの重さに息も一瞬とまる。でも、だっこしたい。スキンシップが恋しいのかと思って、私が娘に「だっこしてやろうか?」と言えば、娘が言うセリフは分かっているから、言わない。娘はきっとこう言う。「すけべジジイ」と。あははは。思えば、娘をだっこしていたのは20年も前。かつてだっこしていた娘にだっこされて、ベッドから車椅子に移動するのは、そう遠い将来のことではあるまい。
和尚ブログ ほうげん日記
2015年04月20日