法事の法話が終って、お墓参りへどうぞと言うと、二人のご婦人が本堂内のお賽銭箱に向った。二人は親戚同士。「あんたもお賽銭入れなさいよ」と一人が言ったあとの、もう一人のご婦人の独り言のような言動が傑作だった。「そうね。それじゃご縁があるように、5円。あっ!でも、じゅぶんご縁があるように、あと10円。そうだ、あと20円足せば、じゅうにぶんにご縁がいただけるわね」--こうして、5円からスタートしたお賽銭に10円が足され、さらに20円加わるという、とてもトリッキーなお賽銭の入れ方を目の当たりにした、今日の私の驚きをお分かりいただけるとありがたい。彼女は何でも楽しめる人だ。私もどこかへお参りにいったら、是非やろうと思う。
和尚ブログ ほうげん日記
2015年04月05日