今日は密蔵院の護摩祈願法要。こんな火を1メートル前にして、祈りを捧げる30分・・・行者冥利だと思う。古(いにしえ)から、人類は火の持つ力にさまざまな思いを託してきた。それが、真言宗では「護摩」という昇華された儀式に変容してきた。都会では、焚き火さえ許されなくなった中で、こうした火への素朴な信仰を土台にした儀式は、末代までも受け継がれるべきだと、手の甲すべての産毛が焼かれて、ツルツルになった自分の手を見て、つくづく思う。
和尚ブログ ほうげん日記
2015年01月20日