フォークシンガーの高石ともやさんが、小沢昭一さんが亡くなる二か月前にこんな話を聞いたそうだ。「芸能の本質は、語りだよなあ。語りとは、言偏に吾と書く。だから、聞いている者は感動するし、涙するし、興奮もする。ところが、その語りがなくなったんだよ。言偏に舌になった。テレビ見ても、芝居行ってもべらべらしゃべるけど、他人事ばかり、だから舌なんだ。吾を語る人がいないのよ」--坊主は芸人ではないが、法話についても同様のことが言える気が、とことんした。本を書く時にも、他人事のような書き方をしないで、語るように書くことを心がけようと思った。
和尚ブログ ほうげん日記
2014年12月26日