「実がなって枝や茎が重くてたわむほどのさま」を「たわわ」と言う。密蔵院の渋柿もたわわに実っているのだが、さて、「柿がたわわに実りまして」なんて誰でも使う表現はできれば避けたい。昨日と今日もの雨と風で、すっかり葉が落ちた柿の木。今までは葉っぱで見えなかったが、実の重さでこんなに枝がしなっていたのだと初めてわかった。まるで、オレンジ色の大きな雨の滴(しずく)が枝にたくさんついているようだ。枝が「あのぉ、重いんですけどぉ・・・」と言っているような気がした。
和尚ブログ ほうげん日記
2014年11月26日