「あらし」というヤマト言葉に漢字の「嵐」を当ててはみたものの、この「あらし」は「嵐」であると同時に「荒らし」だと思う。今晩12日の夜の東京は、まさか明日「あらし」が来るとは思えぬ。月も星も見えている平穏な夜だ。これで、夜中に嵐が急にやってくれば、「小夜嵐(さよあらし)」になるだろうか。「夜半(よわ)の嵐」や「小夜嵐」は、比喩的にそれまで元気だった人が亡くなる場合にも使われる。平穏な日々を突如荒らしにやってくる運命の数々。そんいな時、せめて自分の心を「荒らす」ことがないように、心を磨いておきたいと思う。
和尚ブログ ほうげん日記
2014年10月12日