毎日、数年前に書いた『冷蔵庫通信』を転載していると私が欲求不満になるし、毎日感じたことを書くという自分への課題がおろそかになるので、今日は今日感じたことを書こうという次第。どははは。
先週テレビの番組で、若手俳優へのインタビューがあった。「将来の夢は？」との質問に、彼は「結婚して楽しい家庭をを持って、それで死んでいく」と答えた。聞き手は「そんな先のことまで言わなくてもいいですよ」と笑った。しかし、私は愉快だった。私は思った。私が同じ質問をされたら、きっとこう答えるだろう。「死んだあとに遺族にちゃんと法事をやってもらいたい」と。縁ある人たちに集まってもらい、亡き私を肴にして美味しいお料理と旨い酒と、楽しい話をして過ごす機会を作ってもらえるのが夢だ。将来の夢の中に、死んでからの夢（これを遺言と言うのだろうが）を語るというのは実に愉快である。