お彼岸中に行われる「読経の庭」では、『般若心経』を三回唱える。今日も、副住職の太鼓と私の拍子木に、参加者担当の木魚や鉦が加わる。読経の良いところの一つに、単調な安定したリズム効果があるのだが、『般若心経』の途中で、ご年配が担当している木魚と鉦のリズムがくずれはじめる。ご自分が読むスピードに合わせるから仕方がない。見事にバックビートを叩き出す瞬間もあって、リズム感のある参加者はかなりスリリングな『般若心経』を三回繰り返すことになる。あははは。さすがに「あれっ?」と思われるのだろう。あわてて拍を合わせてくれる。微笑ましい今日の「読経の庭」だった。
和尚ブログ ほうげん日記
2014年03月20日