娘が「お父さんのブログはいつになったら、『サザエさん』が出てくるの?」と言う。あははは。一回に読みやすい文章量というものがあるものだ。何も勿体ぶって小分けにしているわけではないので悪しからず。・・・ということで昨日の続きです。以下は故村上正行アナの講演の一部分です。
---つまり、自分たち漫画家というのは澄んだ、幼い、子供の目で、汚れた世の中を見てなくちゃいけないんだ。たとえば政治家が悪いことをする。汚れた大人の目から見りゃ「そりゃそうなんだ。選挙っていうのは金がかかるし、そんなもんだ」って、それを許してしまう。
これを澄んだ子供の目で見たら「こりゃ、許せないことだ。おかしいじゃないか」って。「政治家さんというのは、私たちのお父さんやお母さんが一所懸命考えて、この人なら世の中を良くしてくれると選び出した人なんだ。そういう人が悪いことをするはずがない」と考えるのが子供の目だと言うんです。
だから自分たち漫画家は、いつでも子供の目で大人の成果を見てなくちゃいけないんだ。そこに「許せない」「不思議」が生まれ、そこから風刺が生まれて、それが画になったのが自分たちの漫画なんだ―――そんなことを言われました。
それで、そこまで話した時、崑さんが「ここまで話たんだから、村上くん。君、長谷川さん、知ってるだろ」――長谷川町子さんです。まだご存命の頃ですが。「町子さんの『サザエさん』。もちろん見てるだろ」って言うから「はあ」・・・。
今日はここまで、続きはまた明日のブログで!