娘が「すごいよ、雪。こんなに積もっているよ」と手の親指と人指し指を目一杯広げて、住職室に報告に来た。25歳になっても、雪が嬉しいのだ。私も同様である。ぐははは。幸いに法事もないからゆっくり過ごす雪の土曜日。講談全集を読みふける。50ページ読んだ中で、「今までに使ったことがない表現」「聞いたことがない表現」に付箋を貼ると、写真のようになる。13カ所だ。わははは。その部分をパソコンにまとめていくと、それだけで面白い読み物ができあがるという寸法である。ちなみに写真の付箋の中、明治の豪傑の話「快男子」の一節。下宿でろくな食べ物が出ない中尉が、下宿のおかみさんに言うセリフ--「この間もシチューができましたっちゅうから、喜んで碗のふたを取ってみると、タマネギばかりで、肉はチンドンヤをたのんで鉦(かね)と太鼓で探しても影も形もない」--物を探しても見つからない時にこんな言い方ができたら、さぞかし愉快だろう。二年後くらいには無意識に口から出るようになるといいと思う。わはははは。
和尚ブログ ほうげん日記
2014年02月08日