「日の出を拝む人あれど、入り日を見送る人はない」は、私の法話には欠かせない浪曲からの名ゼリフ。この後「世間というのはそんなものだ」と続く。しかし、それではいけないと思う。世話になる時ばかり手を合わせて、その人が第一線(生きているということを含めて)退いた時にこそ、「ありがとうございました」と手を合わせられる人でありたい。364日前に今年の初日の出を拝んだ人は(拝んでいない人も含めて)、一年の感謝を込めて、入り日に手を合わせられねぇでどうするでぇ・・・というところである。東京の日の入りは16時38分である。
良いお年をお迎えください。今年も一年ありがとうございました。