今日の法事の最後の法話で「逆ピラミッドの頂点にいる私」の話をしようと思って本堂に小道具に使う電卓を置いておいた。法事開始の鐘を叩いて、ふと見ると、ちょうど写真の角度から電卓を凝視している20代と10代前半の姉弟。シマッタと思っても後の祭りである。仕方なく「この電卓、気になるよね。本当は最後に話そうと思ったんだけど、『こうやってお坊さんは本堂で御布施の額を計算しているのか』とおもわれても困るから、最初に話すね」と、珍しく法事の冒頭で法話をする羽目になった。わははははは。2×2×2・・・と、10回2を掛けると1024になる。つまり、10代(300年)遡ると先祖の数は1024人になる。これを30代遡ると・・・。これを参列者の子供に実際に計算してもらうという趣向である。一人で生きていると思ったら大間違いという展開から、粗末にできない大切な自分の命の話という流れである。
和尚ブログ ほうげん日記
2013年12月15日