和尚ブログ ほうげん日記

夏前から行きたかったホキ美術館。写真以上に写実的と言える「超写実絵画」ばかりを収蔵している珍しい美術館だ。もちろん添付したものも、１００パーセント油絵の絵画である。幸いなことに密蔵院から約一時間の千葉の土気（とけ）というところにある。家内を誘って行ってきた。今まで他の美術館で「超史実絵画」を観たことはあったが、やはりルーペを持っていって正解だった。普通に見ればどう見ても写真にしか見えないのだが、それがちゃと油絵なのだ。それなら写真でいいではないかと思うだろうが、第一の大きな違いは写真ではあり得ない、どこを見てもピントがあっているというところ。理屈でそのように教えられても、実際に見ないとその神秘さと、それを描き出す超技巧はわからない。一年かかる作品もあるという。真実の、つまり眼前の風景や人物ではないが、目の前の真実を描いている気がした。「こんな作品を、ただ一心に描くような、集中している時間が日常にもっと欲しいものだね」というのが家内との共通した思いだった。行かれる方は、ルーペを持参されることをお勧めする。http://www.hoki-museum.jp/collection/index.html