密蔵院のお賽銭箱は本堂の中にある。おまけに、庫裏から本堂に目が届かないので、防犯のために日中は本堂正面のガラス扉は閉められたままだ。だから、お参りの人が外からお賽銭をあげようとすると、正面の扉にある幅1センチほどの隙間から、指ではじくようにお賽銭箱に投げ入れなくてはならない。これはこれで、ゲーム性があるらしく、うまくお賽銭箱に入れば歓声があがるし、賽銭箱と扉の間に落ちてしまうば落胆の声が聞こえる。二か月ほど前に、このお賽銭箱に奇妙な機械が取り付けられた。副住職が手作りしたお賽銭投入機である。斜めになっているのは金属の棒は溝がついたレールのようなもの。これでほぼ100パーセントお賽銭がちゃんと箱の中に落ちるしかけになっている。檀家のみなさんからは大好評である。この機械のおかげで、わが家の洗濯ばさみが一つ減ったことは言うまでもない。うはははは。
和尚ブログ ほうげん日記
2013年10月05日