「色男金(かね)と力はなかりけり」は、聞いたことがある狂句だった。もてない男のやっかみの句だろうと思っていた。が、違った。わははは。とかくご婦人というものは、お金持ちや権力がある男性を好きになると思うかもしれないが、現実はそうではないというのだ。なぜなら、お金目当てや、権力目当てで楽な生活よしようと思っても、お金と権力の言うことをきかなければならない。自分では右だと思っても、男性から左と言われれば「そうですねぇ」と言わなければならない。自分を押し殺した生活は結果的にワガママも言えず、楽な生活ではないというのだ。ぐははは。お金も力もない人が相手ならワガママも言える。ワガママを言えるからこそ、だんだん情が重なって惚れるというのだ。出家の我が身には関係のない話だけれども、世の男性諸兄は知っておくと良いかもしれぬ。
和尚ブログ ほうげん日記
2013年09月30日