何十年も一家の主婦をしていると、家族以外の人に自分の城とも言うべきキッチンを使われるのは、あまりいい気持ちではないだろう。しかし、家族同然の人であれば、自分が留守をしている間に使ってもらっても気にならぬ。何がどこにしまってあるか知っている人であれば尚更である。今日の家内は夜まで実家へ。そんな中、夕方、娘の友人が2歳のEちゃんを連れて来てくれた。夜の用事はないというから、私と長男次男ょ男三人と一緒にご飯を食べることにした。しょっちゅう遊びにきてくれる夫婦だけに、台所のどこに何があるかぜーんぶ知っている。手際よく夕飯の準備や後片づけをしてくれた。帰宅した家内は、きれいに片づいている台所を見ながら若夫婦と話していても、普段と変わりがない。一家の大黒たる主婦から信頼を得られれば、その人は完全にその家庭に受け入れられたことになるのではないか・・・。そんな気がした。台所というのは主婦やその家の素顔が出る場所なのだと思う。あなたは自分の城である台所を自由に使ってもらってもかまわない人が何人いるだろうか。
和尚ブログ ほうげん日記
2013年09月12日