舟を刻んで剣を求む(融通がきかぬこと)
中国の昔話である。
楚の国のある愚か者が、舟に乗つていた。ところが、ふとした拍子に自分の剣を水中へとり落した。するとわあてて舟の横に印をつけた。それを見たある人が聞いた。
「どうするのです、そんなところに印をつけて」
すると愚か者はいかにも、名案だろうと言わんばかりに答えた。
「剣はここから落ちたのだから、こうしてさえおけば、剣の所在はすぐわかる。ここの下をさがせば楽々とあの剣が拾えるというものさ」
とても面白い話だが、この話はどこがどのように面白いのだろう・・・。こうした愚かな行為を、私たちもしているような気がするのだが、その具体例を思いつかないので、モヤモヤしている。ぐはははは。