前回に続いて、重度の自閉症の東田直樹君の新刊『風になる』から一言をご紹介。
「僕のこだわりは、自分を主張するためのものではありません。どちらかといえば、こだわりが僕をしばっている感じです」----なんと鋭い分析でしょう。私はこの文章を読んで、しばらくそこから先を読めないほどの感動を覚えました。
仏教では、こだわりを捨てろと言います。こだわっている自分も、こだわっていることも、諸行無常なので変化してしまうので、こだわっても仕方がないからです。この考えを、現実に即した言葉でいえば、上記の直樹君の言葉になるのだという気がしてならないのです。皆さんのこだわりは、いかがですか?自分を主張するためのものですか、しばっているものですか。

他にも珠玉の言葉がたくさんつまった『風になる』(160ページ。ビッグイシュー日本)。ご一読をお勧めします。
今日の「読経の庭」を終えて、ほっと一息。これから大学の授業をしに行く。「仏教の伝統芸能」の一つとしてご詠歌の世界を学生さんたちに、垣間見てもらおうという魂胆。全5回のうち、今日は二回目だ。授業というより、法話である。おほほほほ。
