気がつけば時間が取れないから、明後日の「写仏の庭」用のお手本を今日描いた。
その名も「多羅(タラ)菩薩」と言う。

辞書によると、観音さまの眼から放たれる光の中に生ずる仏だという。
「多羅」(ターラー)は、梵語で瞳のこと。無垢のまなざしで人々を救う菩薩なのだという。
おりしも、明日札幌から赤ちゃんを連れてきてくれる友人がいる。
赤ちゃんの眼は、まさに、無垢の瞳だ。
親だけでなく、心がくすんでいる大人たちは、この純粋なまなざしにどれほど救われているだろう。
ちなみに、辞書によると多羅菩薩の姿は「中年の婦人」だと書いてある。
子育てを終えて、暖かいまなじりで子供たちの成長を見守ようなおおらかさも含んだ瞳なのだ。
密蔵院 写仏の庭 七月四日 昼の部 午後一時から三時。 夜の部 午後七時から九時。
(初回二千円、以後千円)。用意するもの、細かい作業になりますので、メガネが必要な方はお持ちください。あとは、密蔵院に用意してあります。
今回の写仏の庭は、副住職がお相手いたします。
和尚ブログ ほうげん日記
2012年07月02日
