住職室兼事務室はフローリング六畳と、畳六畳。これで二十年やってきた。
塔婆は畳のほうで書く。原稿はフローリングのほうのパソコンで書く。
ところが、粗忽な私は塔婆を書いている途中で、硯をよくヒックリ返すので、畳が墨だらけである。
六畳の畳の部屋は、だれもお客さんを通さないで済むこと、そして墨が取れないことが判明するのに、二十年かかったことになる。
使い勝手というのはそういうものだと思う。
よく「家は三回建てないと納得のいくものができない」と言われる。
生活の場というのはそういうものだろう。
そこで、六畳の和室をフローリングにしてもらった。
・・・ということで、写真のタイトルは「墨とフローリングの意外な関係」である。

和尚ブログ ほうげん日記
2012年06月29日
