結婚して、四組目の仲人をつとめることになる二人が、挨拶に来てくれた。
夫婦というものは、ホントに色々ある。夫婦それぞれが勝手なら、だれに相談することもなく「いやなら別れる」で済む。
--で、離婚しても勝手なままなら、また離婚である。我慢がない。
そんなもんじゃないだろうと思う。
私たちが仲人をつとめた近々の三組は、新郎新婦が私たち夫婦を指名してくれる。彼らの親が指名しているのではない。
他人同士の夫婦がいっしょに暮らしていくのは、愛だけではすまない。もし、愛だけで一生すごしていけるとおもったら、それは幻想である。
だからと言って、愛がなければ一緒には暮らしていけない。ここが面白いところである。
経験上、たいした労力はいらぬ。お互いを慮っていて「いっしょにいようね」で、OKだ。
問題が起これば、利害関係のある人には相談できぬ。だから、仲人を立てるのである。仲人に相談するのだ。
いわば、中継基地である。

坊主は、みなさんと仏さまの中継基地になりえるだろうか・・・そんなことを酔った頭で考える今宵である。
