
今日は、東京の護国寺でおこなわれたお茶会に参加。
参加といっても、お茶をいただきに行ったわけではなく、お話をしに行った。
濃茶が出される本席の前に、ヨリツキと呼ばれる場所がある。そこで、まずお菓子をいただくのだが、その場にも、趣向を凝らした亭主所蔵の逸品が並ぶ。
今日のヨリツキ会場の目玉は、狩野永徳真筆の「寒山、拾得」図。
中国で、文殊菩薩の生まれ変わりといわれる寒山と、普賢菩薩の生まれ変わりと言われる拾得の話から、さらに仏教の教えについて、二十分から三十分の話を六回のお話を頼まれたのだ。
依頼された時から、毎回、違う話をしようと思っていた。うまくできたかどうかはわからぬ。
上品なお茶の世界に、私のデリカシーのない話がマッチしたかどうかは、はなはだ怪しい。
もともと上品と下品は仏教語だ。興味のある方は、調べられるといいかもしれない。
でも、今のところは仕方がないと、表面的には寒山と拾得のように、開き直るしかあるまい。
クタクタで帰宅してから、原稿の最終校正の続き。とりあえず最後まで終わった。これで、あと二日の猶予ができたので、もう一度、しっかり読もうと思う。
和尚ブログ ほうげん日記
2012年04月28日
