「ビュリダンのロバ」という言葉がある。「質量共に等しい干し草の中央におかれたロバは、どちらか一方を選択することができずに餓死しるだろうというもの」。ビュリダンが、自由意志の問題を論じるさいに引用した話らしいが、出典はさだかでないと、『大辞林』にはなる。
毎日生きていると、自由意志でかなりのことをしているような気がするが、命の営みそれ自体は、自由意志ではなかろう。あれから一年をむかえて、つくづくそう思う。
「あの時、生きたかった人」たちの一年を、私も家族も生きた。自由意志でたくさんのことをやってきた。

次男もその一人である。来月、青山円形劇場で、ワークショップに参加していた劇団の公演があるという(4/4から4/8まで)。詳しくは「冒険物語」で検索していただき「朝に別れのギムレットを」へ。
チケットは4500円だそうだ。密蔵院で受けるわけではないが、私経由でもチケットは取れますので、ご希望の方は、メッセージフォームからお名前、電話、枚数をお知らせください。
どうにか、昨日の夜と今日で、三笠書房の本の初校とイラストをやり終えた。千葉でのご詠歌大会に参加しての合間だったから、我ながら、どんだけテンション高いのだと思った。きっと、今日も寝付きが悪いだろうと思う。まあ、これも自由意志のなせるワザである。
和尚ブログ ほうげん日記
2012年03月10日
