龍髭(りゅうしゅ)を仏教語辞典で調べてみた。[龍の髭。龍のひげで身体をしばって水中に入れると、ひげが縮んでぎゅーっと縛り上げられてどうにも動きがとれないこと。ここから、自分の利養が自分を縛っていくことにたとえる」とある。地位も名誉も財産も、龍の髭にならぬようにしたいと思う。
「龍の髭」といれば、別名「ジャノヒゲ」といわれる草を思いだす。密蔵院の境内にも、植木屋さんがたくさん植えてくれている。雑草のようで、雑草でない、不思議な草である。

今日からは、この草を見ると「龍髭」の例えを思いだすことだろう。
ちなみに諺辞典では(大きな危険を冒すこと)の例えとして「龍の髭を撫で、虎の尾を踏む」があって、ドキッとした。今書いている原稿依頼を受けたのは、ひょっとして「龍の髭を撫で、虎の尾を踏む」ような事態なのではなかろうかと思うほど、原稿が進まないのだ。ぎゃははは。
和尚ブログ ほうげん日記
2012年02月24日
