今日、お盆の棚経にうかがった。
鹿骨の家々にある多くの仏壇は、基本的に立ってお参りする高さに祀られている。
しかし、棚経を立ったまま拝む習慣は私にはないから、どうしても正座する。
で拝んでいて、ふと上を見ると、お盆用に用意された亡き人への食膳。会津塗りのお盆の上に丁寧に作られていた。

私の目をひいたのは、ご飯の上にかかっているシソの葉を粉にした紫色のユカリ。心ゆかしい心配りだ。
思わず、美味しそうだと思った。ヨダレがでそうになった。
お経を終えて、よく仏壇の中を見れば、亡きご主人が好きだったタバコ。そしてスポーツ新聞まで供えられている。
ご家族に頼んで、写真を送ってもらった。わははは。しつこい坊主である。
しかし、正直なところ、私も死んだら、このくらいしてもらえたらありがたいと思った。
そのためには今、家族とそういう関係を作っておく必要があることはもちろんだ。
死んだら人は無になると思っている人は、この光景を見て、それでも「ツマラン」とおっしゃるだろうか。
日本人が持っている、亡き人への思い・・・それを今一度、暖かい心で、正直に向き合っていただきたいと思う。
