
今日のお昼ご飯の時、家内が言った。
「あなた、なんでも引き受けるのはやめたほうがいいわよ」
「どうした?急に?」
「沢山のことを同時にやると、質が落ちるもの」
これは私の今までの説明の不手際のなせるわざである。
現在、七転八倒して、家内とも、ろくに話す時間ないほどワープロに向っている原稿なのだが、加えて、7月にでることになっている「人生を○洗い」の新書版の打ち合わせを今日、したからである。
そもそも、今はフリーになったTさんは有名婦人雑誌の副編集長や、編首長を何十年もやって来られた方。そのTさんが、私の「名取芳彦のちょっといい話」や、宗派の雑誌の私の文章を読んでくれて、「あなたなら、書けるから、書きなさい」と言ってくれて、「人生○洗い」が出た。
それを読んでくれたやはりフリーになったIさんが「心の大そうじ」の話を三笠書房に持っていってくれた。
以下、そういうつながりである。
つまり、Tさんが私をこんなに物を書くようにした張本人である。大変な恩人だ。それも実力のある、すこぶる頼りになる方である。
質が落ちるとか、そういう話でない(質が落ちればTさんや、Iさんはだまっていない)。
くわえて、文章を書くのが嫌いではないのだから、家内が心配するほどのことではないと思う。
雑誌に月に何本も、同時進行で原稿を書いているような作家さんとは違うのだ。
経済界からの「人生○洗い」の大幅リライト版の新書は7月21日発行予定。たぶんタイトルも変更になるでしょう。
でもね、私はあくまで坊主なんです。生き方も、毎日も坊主なんです。お釈迦様の末裔だとお思うし、弘法大師の末裔だと思っています。
有名になんかなろうと思ってもいません(ふつうに生きているのが一番幸せなんです)。印税で好きな物を買いたいとも思っていません(生活費は檀家さんのありがたい御布施で間に合っていますから)。欲しいものはもうありませんし。
皆さんが、少しでも笑顔で、前向きに、心豊かに生きていくヒントをお示しできたら、それでいいんです。
自分にできることを、できる範囲で、精一杯やるだけでございます。
昼ご飯が終わるころ、家内もそれを分かってくれたようでした。
