明日の法事を前にして、部屋の準備をしていた時に家内が言った言葉である。
「そうだ、あと、花を活けないといけないわね」
家内は自分で「活けないといけねい、活けないといけない」とつぶやいている。
はからずも出た駄洒落に、いたくご満悦のようだ。こういう姿は、隣にいる旦那としてじつに微笑ましい気分になるものだとニンマリした。
実家の兄が南相馬で行われる震災犠牲者の49日法要にでかけたので、今日の実家のお不動さまの護摩焚きは私が担当。気温24度の東京だが、護摩を焚いている時には不思議と暑さを感じない。この感覚が私はとても好きだ。被災地の復興と、福島原発事故の早期収束に祈りを込めての護摩だった。

気がつけば、東京は花盛りである。瓦礫ばかりの被災地に、色とりどりの花を届けたいと、ふと思った。
