法事の前にも、いくらか原稿を進めておかねばならない。その理由は後で記(しる))す。
密蔵院では、法事の最後のほうで、みなさんに「般若心経」を一緒に唱えていただくのだが、
内容をいつも同じパターンでしか話せないのでは、我ながら情けない。
不思議なもので、お経を拝んでいる最中に、今日は一番旬な例え話で「般若心経」の”こだわるな”を説明しようとの案が浮かんだ。考えたのではない、ふっとそう思ったのだ。本尊さまがヒントをくれたのかもしれないし、私が単に思いついただけかもしれぬ。
読経(どきょう)を終えて振り向いて言った。
「午前中に、般若心経の本の原稿を書いていて、さっき書いた話をします」
と、例えに使ったのは、紛れもなくその90分前に、ディスプレイ上にキーボードからタタキ出した内容だ。
古今亭志ん生さんのエピソードは、世に知られているだけでも数々あるが、
ニッポン放送の「志ん生十八番」というラジオ番組で、司会を勤めていた村上正行さんから直接聞いた話だから、かなりレアモノである。

ここに登場する、板前さんの話が”こだわり”の例えとして使えるとヒラメイタのは、ナニガシカの底力かもしれない。
何がどうしたのかは、次作出版後にお披露目しようと、ケチな考えである。うははは。
法事を終えて、再びパソコンの前へ。
当初は「般若心経」の語句を26に分けて筆を進める予定が、妙な具合で19項目にまで減少した。
あと4つである。
17時からは仕事(?)にならず、ヘベのレケになる予定だから、午前中の分も含めて、時間ギリギリまで書き進めようと思う。
これから高校時代の仲間10人の新年会 in 密蔵院だ。家内は昨日からおでんの準備をしてくれて、今日も朝からせっせとご馳走の手筈を整えてくれている。
