
今朝、イチョウの葉を掃除していたらちょうど、出入りの植木屋のKさんが来た。
「密蔵院のイチョウは元気ガいいですね」
「なんでわかるんですか」
「ほとんどのイチョウは葉が落ちてしまいましたけど、ここのは、まだ葉っぱがたくさんついてなますから」
「ほう」
「それにここのイチョウは、枝をあまり落としてないから、幹が太くなるほうに栄養も充分にまわってますよ」
「なんでわかるんですか」」
--ぐははは。質問攻めである。
「ほら、幹の皮があちこちで裂けているでしょ。あれが成長のシルシなんですよ」
--言われて見てみれば、樹皮のあちこちガ裂けて、白く幹の内部が見てている。
こうして、イチョウの樹皮はあのワニの皮のようになっていくのだ。
成長すると、それまでの外側は裂けて、その裂け目に樹皮ができてくる。
人の心も成長する時には、それまでの殻のようなものが裂けて、一回り大きくなれる。
それを”今までの自分との切り離しが行われる”と表現する人もいる。
それまで「こうだ」と思っていたことを「ちょっと待てよ」と考える。その時が、白い内部が顔を除かせるように、本当の自分が垣間見える瞬間なのかもしれぬ。
そして、それまでの考えや生き方を修正すると、その裂け目が少しづつ埋まって、より強固な樹皮ができていくのだなと思った。
