
女性が出産する時の痛みを例えた話にこんなのがある。
--それはまるで、上唇を思いっきり引っ張って頭にかぶせるような痛みである--と。
家内に真偽のほどを問うと、
「そんなもんじゃないわよ!」と怒った顔をする。
自称、「筒井スト」(筒井康隆の熱狂的ファン)の私は、初期の作品群に中にあるスプラスティクな情景が好きで、先の上唇を引っ張って、そのまま頭から背中へ、そしてついに足元を回って胸元へと回り、ついには体を一周して上下の歯で噛むというところまで、情景が展開する。
そうなると、すでに体の内部が外側にベロンと露出する形になる。
普段は見ることができない、自分の内臓やら筋肉が他にさらけ出されることになるのだ。
気味悪くてすみません。
密教では「成仏とは何か」という質問に対して「実(じつ)のごとく自心を知る」(如実知自心:にょじつちじしん)ことだと説く。
自分の本当の正体を知ってごらん。それは、仏様と同じだと分かって、素晴らしいものだとわかるから。
浅い掘りさげ方だと、自分の醜い部分にビックリする。しかし、より深いところで自分の心を知れば、まさにそれが仏そのものだということがわかるというのだ。
悩んでいる自分もそのままでOKである。駄目な自分のそのままでいい、宇宙とつながっている本当の自分を意識してごらんなないと・・・。
さて、前から始まった今回のシリーズ(?)。内部へと進んだところで、これにてまずは一件落着させるの所存でゴザル。
