
「自身の側面を見られる人は幸せである」
---この、誰も聞いたことがない名言を残したのはガメラとも戦ったことのある、怪獣ギャオスである。
私は、年に一、二度だが、寝違えて、首がまわらなくなることがある。こうなった時に、我が家では(と言っても私だけだが)「ギャオスになった」と言う。
なぜかというと、怪獣辞典によると、ギャオスは三本の首の骨で頭を支えている。よって、首だけを回すことができないのだ。
右を向こうとすれば、体ごと右へヨチヨチと回転させなければないない。よって、ギャオスは自分の側面を自身で見ることができない。
こうして、かの名言は生まれた。
人生はとかく、前と後ろばかりを考えがちだが、時々左右も意識してみると「線」が「面」になって、人生の広がりを実感できるかもしれない。
