
お盆とはいえ、否、14日とは言え、お墓参りの方は多い。
当家の方ではなく、親戚や、故人の知り合いの方々が、わざわざお宅まで行ってお線香をあげるほどではないし、だからと言って、お盆だからお線香もあげたい、と思うからだろうと推察申し上げる。
亡きひとのお骨が納まっている場所へ手向ける香は、仏壇でお参りするのとはまた、異なった感覚を持っている(散骨をご希望の方は、遺族や縁者のこうした気持ちも考慮に入れることをお勧め申し上げます)。
お盆前日からお墓掃除の方々がひっきりなしだから、お寺の人間は留守にするわけにはいかない。
さて、一番下の娘は、たぶん人生最後の夏休みである。この三日間はどこにもでかけずに、お寺のことや家のことを手伝っている。
午後になって、娘が暇そうにしていた。買い物にでかけたいらしい。
「行くか?」と誘った。
留守番は長男と家内に任せて、車で15分のところにあるショッピングセンターに行った。
友人の誕生日プレゼントと自分のナニカを買いたいらしい。
くまなく、ショッピングセンターをひと回りして、トボトボとついて歩く父に同情したのか、娘がボソッと言った。
「男の人のものって、ほとんど売ってないね」
「ああ、日本の経済は女の人が回しているんだよ」
「ほんとだね」
二時間半の買い物・・・。私は、家を出る時に、クタクタになっていた家内とそのシャツ(“クタクタ”は”家内”と”シャツ”の両方にかかります)を思い出して、タイムセールス全品20パーセントオフのお店で、「お盆ご慰労用」にとシャツを二枚、購入した。
