
午前六時。境内に出てみると、すでに境内に入るガラガラが開いてまして・・・つまり、私より先に、お墓参りか掃除に車で来た方がいるということです。ぐははは。面目ねぇ。
で、密蔵院創建以来、今日初めて、本堂前に香炉ができました。
香炉自体は、高岡の鋳物工場でつくられたアルミ製。下の台は、檀家の大工さんと、「あーでもねぇ」「こーでもねぇ」と言いながら、塗装屋さんを苦しめてできた、まさに”お誂(おあつら)え”の台。
防犯のために、なかなか本堂正面をあけっぱなしにしておけない都市部の寺院は、お寺の主(あるじ)である本尊さまに、お線香をあげることがなかなかできません。
建物が燃えにくくなったり、目が届いていれば、いつお線香をあげていただいても、どうにか対処できそうです。
しかし、多くのお寺の本堂の前にある立派な屋根付きの香炉では、いざという時に移動ができません(大行事などで写真を撮る時には、本堂の階段は絶好の場所なんですが、でかい香炉があると、邪魔になるんです)。
私が密蔵院に入って26年。この間、ずっと、考えていたことが、今日、形になりました。
お盆の今日--多くのお檀家の方が、ご先祖をお墓に迎えに行った帰りに本堂前で
「そんじゃ、本尊さま。うちの先祖を連れてかえります」
とお線香をあげられるようになりました。
