
飼い葉を、ムシャムシャ、ガムシャラに食べるのが馬。
その勢いで、煩悩も食べちゃってよ!
だから、頭の上に馬の頭がある「馬頭観音」が生まれる。
優しい顔してたんじゃ、煩悩は食べられないから、おっかない顔をしている。
煩悩もたくさん種類があるから、顔も三つあるし、手なんか八本もある。
八本の手を使って、煩悩をむしり取り、つぎつぎに三つの口へ運んで・・ムシャムシャ食べる。
観音さまだから、慈悲の権化だが、人に優しくできるようになるには「我」を捨て、煩悩を滅しなけばならない。
自分が人に対して優しくなりたければ、馬頭観音のように、自分の煩悩をガツガツ喰い尽くせ!----それが馬頭観音さまの言わんとしていることである。
日本では、その昔、交通手段として馬が使われていたから、「道中安全」「交通安全」の守り本尊として、馬の首を頭に戴いたこの仏さまが、村や町の出入れ口の辻に建立(こんりゅう)されたという経緯がある。
こうした仏さまが、今日の密蔵院「写仏の庭」のお手本である。
