
午前中にお参りに来た、檀家さんの御夫婦。私より少し年下だ。
玄関でテレビの話になった時、代々メガネをかけているお父さんもおじいさんも、本を読めと言ったことがないという話へつながった。
「だからさ、住職。本なんか読んだことなんかなかったから、中学の夏休みの読書感想文の宿題でこまってさ」
「うん、それでどうしたの?」
「昔は夏休みに、テレビでドラマの再放送を毎日やってたでしょ。だから、”細腕繁盛記”を観てさ、それで感想文書いたんだ」
「だって、あれ、テレビでしょ」
「でも、原作はハナトコバコの小説だからさ。それを読んだことにして、テレビを観て感想文書いたんだ」
「ぐはははは。面白い!それ、今日のブログでいただきます」
--という具合である。
人は、ほんとうに困った時に、いいアイデアが沸くものだなと思った。
