六地蔵
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和尚ブログ ほうげん日記

頑固者のアナン


手足が骨と皮で、口の中には赤黒い火が燃えている化け物に、あと三日の命だと宣告されたことを、アナンはお釈迦さまに言いました。

「そうか、そりゃ困ったな。ガキが出てきてそう言ったとなれば厄介だな」
「ガキ?でございますか?」
「ああ、そうだ。お前の前に出てきたのはガキだ。飢えた鬼だ」
「鬼でございますか?しかし、角はなかったようでございますが」
「ああ、ガキには角はないのだ。角の無いのが何より可愛い、雌鹿(めじか)見習え、人の妻ってな・・・」
アナンはアングリ口を開けた。
「何を呑気をことをおっしゃっているのです。私の身にもなってください」
「ああ、すまん、すまん」

アナンは尋ねた。
「それにしてもどうしてあんなガキなどというものがいるのでございますか」
「ガキになる者たちには、いくつかのパターンがあるのだ」
「ほう。どのような・・と余り詳しくお聞きしている時間はありません。なにしろ私に残された命はあはと二日と20時間ほどでございます。
いくら残りが少ないからといっても寝ないとその前に睡眠不足で命を落としかねませんから、寝ないといけない。だとすると、起きていられる時間はさらに少のうございます。
お釈迦さまが常々おっしゃっているように、命がある今、私は何をすべきかを冷静に考えねばならないので、ガキがどうしてガキになったかなどということを、詳しく聞いている暇はないのです」
「まあ、そう言わずにお聞きなさい」
「いや、でございます。早く、どうすべきかをお説きください」

「いつからアナンよ、お前はそんなにガンコになったのだ」
「はっ?私はジャイアンの妹などになったりはしませんって。アナンでございます」
「ジャイアンの妹の名前はガンコではあるまい。ガンコはたしかパーマンに出てくる・・」
「もう、ようございます。とにかく私は今何をすべきか教えてください」

「そうか。ガキになる経過についてはまたあとで説明するとして、そろそろ間延びした展開になったから、この続きはまた次回のブログじゃ」

アナンにはお釈迦さまが何のことを言っているかわからなかった。ブログの読者に向けた発言だと知るのは、2600年後のことである。

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