
今回のクダリには、私大好きな名調子があります。
本当はやらねばならないことがあるのに、「そんなのはいいよ」と鼻ッから諦めて、易きに走る・・・
そんな時、私たち真言宗のお坊さんはこんな言い方をします。
「学(がく)すべき物は、廃(排)して、好むこと無しってか?」
ということで、まずは超訳から。
お師匠さまから「こうしなさいね」と諭された戒律などはとっくに忘れてしまって保とうともせず、
学ぶべき仏の教えは、「そんなの、勉強しなくていいよ」と廃し、好むことがないのだ。
続いて、原文と、カキクダシ。
所受戒品忘不持――受くるところの戒品(かいほん)は忘れて持(じ)せず、
可学律儀廃無好――学(がく)すべぎ律儀(りちぎ)は、廃して好むこと無し。
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今日はカソリック教徒の叔父のお葬式が、上野のカトリックの教会で行われて参列してきました。
いやぁ良かった。厳粛ななかにも、まるでミュージカル仕立ての、上等なお芝居のようでした。
考えてみれば、ギリシャの劇以来、芝居は、宗教的要素が土台になっていますから、カソリックのミサと芝居が似ているのは当然なんですが、東洋のそれとは異なる構成に、お葬式なのに「おじさん、良かったねぇ」と心のなかでつぶやきました。
