
昨日の護摩が終わってからお通夜だった。
大正3年生まれのおばあちゃんだった。激動の時代を生きぬいてきたことになる。
しかし、先週枕経にうかがった時も、綺麗なふくよかな顔をしていた(ひょっとしたら自宅で亡くなるという恩恵かなとも思うほど、いい顔をしていた)。
遺影も笑顔のいい写真だった。
「住職さん、あなたが私の歳までいきるとしたら、あと44年だね。その間にどれだけ、心を磨けるか、悟りへの道をどこまで進んだか、あなたがこちらへ来る、その時にゃ、報告してくださいよ」---そんなことを語りかけられている気が、お通夜のお経を終えてから、した。
人の命は昔から「草葉の上に置く露の、風待つほどの」と称されるほど、果敢(はか)ないものだが、先に亡くなっていく人は、私に多くのことを気づかせてくれる。
