
西国33観音6番札所は、壺坂寺(奈良県)。
山の断崖の下に建てられているお寺。
その切り立った岩から落ちる水は、池に溜まります。
仏教では、水の汚れを洗い流す力を象徴して、煩悩を流す智恵にたとえられます。
その水を池に湛えているお寺は、清流とあいまって、まるで観音の浄土のように思えて、境内の砂さえも、浄土に敷きつめられている七宝のように思えます。
そんな思いが、花山法皇にあったかどうかは、知らねども……ベ、ベンベンベンベン。法皇が奉納したご詠歌は、
岩を立て 水を湛えて 壺坂の 庭のいさごも 浄土なるらん
ちなみに浄土は、「清浄国土」の略。その国土の水には八つの功徳があると言われています。
①甘い、②冷たい、③柔らかい、④軽い、⑤きれい、⑥臭くない、⑦喉を痛めない、⑧お腹をこわさない
(異説もありますが)焼酎の水割りにはもってこいだ。ガハハハハハ。
なみさんが、どこかへ行って、「ここはまるで浄土みたいだな」と思ったら、ちょっと隣の人に聞こえるように、この歌を引用して見ると面白いかもしれませんね。
「おお、ここはいいところだねぇ。足元の砂を見てごらんよ。“庭のいさごも浄土なるらん”って感じだね」
昔の人々はこんなことを言われると「ほんとはだねぇ」と答えたことでしょう。それくらいの仏教に対する共通知識(認識)があったのだと思います。
さて、壺坂寺(つぼさかでら)を後にして、次の7番札所は、龍蓋時(りゅうがいじ)、通称、岡寺(おかでら)。
6番で、足元の砂さえ浄土を飾る七宝と見た花山法皇は、岡寺では何をどう見るか・・・お楽しみに。
西国霊場ホームページ⇒http://www.saikoku33.gr.jp/
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お彼岸の中日まで開催している「写仏展覧会」の体験コーナー。体験するのは、子供ばかり。今のところ、唯一の大人はコメントをくれている「ごんべいどうさん」だけ。
大人は「やってみようかな」というチャレンジ精神が枯渇しているのじゃなかろうか・・と、展覧会のお手伝いをしてくださっている写仏の庭に参加しているお二方と、ぎゃはははと話しました。
--加えて「こういう状態をみていると、勉強になりますねぇ」とも。お二人とも70才をゆうに超えている方です。
掲示している「言いたい放題地蔵」の中の
「行動より理屈が多くなることを おいぼれ といいます」の言葉が、妙に輝いて見える写仏展の一コマです。どはははは。
