六地蔵
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和尚ブログ ほうげん日記

十人の王の物語(その20)―地獄の救援所―


 お地蔵さまが言いました。

「ずっと昔の、そのまた昔のこと。覚華定自在王仏という仏さまがいたことがあります。尊い仏さまだったので、亡くなってからも仏像が造られて多くの人人の帰依を受けておいででした。

 当時私(お地蔵さまのこと)は、熱心な女性の仏教徒でした。一生懸命に仏さまを供養していたのです。

 そんなある時、私の生みの母が、地獄に堕ちていることを知りました。私はどうにかして母を救いたいと、七日間断食をして、一心に祈りました。

 そして、七日目の朝方のことです。部屋の中に毎日念じていた覚華定自在王仏が現れたのです。そして私にこう言ったのです。

『お母さんのために、善いことをしていますね。まったく善いことです。もし、地獄にいるお母さんを助けたければ、まず大きな、このうえない菩提心(悟りに憧れて近づこうとする心)をおこしなさい。

 その菩提心は、過去、現在、未来の父母を救い、それだけではなく無仏と言われる地獄の世界の亡者たちも救うことにつながります。それを「地蔵」と言っていいでしょう。

 地獄の苦しい世界のなかで、待避所、救援所になるべき倉庫、蔵のようなものだからです。苦しみにあえぐ人々の救援のための大倉庫です。そんな蔵にあなたがなれれば、未来にわたっても人々を救うことに堪えることができるのです』と。

 それを聞いて私は、無上大菩提心をおこしたのです。そうしたらどうでしょう。仏さまがおっしゃった通り、母を救うことができました。苦しみの輪から脱出させることができたのです。

 そこで私はたくさんの誓いを立てました。六道にいる人々を救うことができない内は、仏には決してならない……悟りを開かないと。

 そうしたら、なんと覚華定自在王仏さまが、六道にいる人々それぞれを救う時の名前をつけてくださったのです。

 天道には「預賀(よが)地蔵」
 人間道には「放光(ほうこう)地蔵」
 修羅道には「金剛幢(こんごうどう)地蔵」
 畜生道には「金剛悲(こんごうひ)地蔵」
 餓鬼道には「金剛宝(こんごうほう)地蔵」
そして、
 地獄道には「金剛願(こんごうがん)地蔵」と。

 もう私は、嬉しくって、嬉しくって、思わず踊りだしそうでした(実際の記述は「歓喜踊躍して」とあります)。そして私は言ったのです。

 ありがとうございます。その上は、覚華定自在王仏さまのおっしゃるように、未来には特に地獄、餓鬼、畜生、修羅の巷の衆生を救うことができます。それがどんなに困難であっても。そして、私は「大丈夫」になることができます。」

   ▲    ▲    ▲    ▲
「大丈夫」――そう。これは仏教語なんです。
 その解説と、話の続きはまた次回。
 お楽しみに。

 ◇     ◇     ◇     ◇

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 グハッ!九月発行予定の次の本(三笠書房)の二校が届いてました。こりゃ放っておけないので、3時間かけて赤ペン坊主に成り果てまして、老眼鏡かけて、思案顔。どうにか、こなして、ポストへポン!
 なんだか、夕飯はやけに、中華料理屋さんのから揚げが食べたい気分になったので、家内に近所の庶民的中華料理屋さんへ行くことを提案。無事に同意を得ました。

 明日は声明ライブであります。1000年以上続いている祈りの歌。精一杯務めます。

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