六地蔵
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和尚ブログ ほうげん日記

十人の王の物語(その13)-測定館の真実-


 その13
 続いて、送られるのは四七日(よなのか)の裁判官、五官王(ごかんおう)のもと。
 ここでのお調べで重点がおかれるのは「嘘」について。

 この王様の巨大な宮殿の左右にそれぞれ、測定館と、記録館があります。
  
 まず亡者は測定館へと連れていかれます。入り口を入ろうとするとき、測定館の裏山の頂上にはこれ見よがしに「秤量舎」の三文字が染め抜かれた大きな旗が風を受けてはためいています。

 中に入ると、重厚で大きな天秤があります。秤は人が載れるほどの大きさ。不思議なことに、この秤は、亡者が近づいただけで自然に片方が下がります。

 とにかく大勢の亡者たちが次から次へと行列をして入って来るので、いちいち秤に載せて嘘の重さを計っている暇がないのです。不思議な秤もこの仕事に適応し進化したのです。

 そんなこととは知らない亡者たち。
「なんでだよ!まだはかりに載ってもいないのに、秤が動くなんてインチキじゃないか」と気炎を吐いていますが、内心は心臓がバクバク。

 会場のフロアーの担当の鬼の名前は訪罹(ほうら、これ本当にお経で出てくる名前です)。この鬼が、わめき散らしている亡者を、ひょいとつまみ上げて天秤の上に載せると……やはり秤は目盛りを変えません。

「ほうら、見たか?…この秤は最初からお前の嘘の罪はわかっているんだよ。お前バカだねぇ。往生際が悪いというのはそういうことだ。」

 ホウラ鬼は、秤の両側に立ってニコニコしながらこちらに向かって手を振っている二人の童を指さして、亡者に言います。

「お前ね、あの二人、誰だと思ってるの?」

……と今日はここまで。いったい二人の童子の正体は?

 次回その秘密が明かされます。乞ご期待。

◇    ◇    ◇     ◇

 昨日に続いて今朝も地震。密蔵院のある鹿骨は比較的地盤が安定しているし、山もないから、私はかなり鷹揚に構えています。
 5年ほどまえに一週間のショートステイで我が家にやってきた、香港生まれの香港育ちで、当時はすでにオーストラリアに家族で移住していた高校一年生のアニー。彼女は我が家にやってくるとまもなくこんな質問をして私たちをビックリさせました。
「私が日本にいる間に地震はありますか?」
「なんで?地震に合いたいの?」
「うん、香港もオーストラリアも地震がないところなの。だから地面が揺れるってどんな感じかとても知りたいの」
 アニーがこの二日間、東京にいれば良かったのにと、不謹慎ながら思いました。

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