
牛頭、馬頭から伝票を受け取った係官は、それを王様の前で読み上げます。
「この者、盗人(ぬすっと)数値、34万!」
それを聞いた亡者はおどろきます。
「……?さっ、34万とは何のことでございますか。私にはそのような覚えはございません」
初江王が“こやつもか……”と思いながら呆れたように言い放ちました。
「何を言うか、このたわけ者め。盗人(ぬすっと)たけだけしいとはお前のことじゃ」
……と今日は、短いですが、ここまで。
実情を包みか隠さず申しあげれば、私(わたくし)、このお経を、ほとんど同時通訳のように訳しつつ、あちこちに脚色を取り混ぜながら書き進めておるのでございます。しかし、私の漢文の知識不足のため、どうにも合点のいかぬ辻褄の合わぬ原文がございまして、ちょっと調べてからでないと、この先スムーズにご紹介しかねる状況でございます。
今日は朝から、宗派の来年の「日めくり」の言葉選びと解説の作業会議のため外出しておりました。したがって、「十王経」の問題箇所の調査もままならず、明日には、何とか致しますゆえ、ご了承たまわりたくお願い申し上げまする。
