
「住職、かっこいい戒名お願いしますよ」
坊さんになってはじめて受けた依頼である。
72歳のお母さん、働き者で、映画好きで・・そんな人生を折り込んで、さらに仏様の弟子としてふさわしい、そして、かっこいい名前をつけるのだ。簡単ではない。思いのこもったパズルのようだ(そのぶんいい頭の体操にはなるのだけれど)。
昔から、お坊さんは地域の物知りとして知られている。漢字をたくさん知っているからだ。
亡くなった方の戒名は、不吉な名前ではない。仏の弟子としての新たな出発の名前だから、むしろ良い漢字を使う。だから、生まれた赤ちゃんの名前だって、お坊さんにつけてもらった人は多いだろう。
私も過去3人の赤ちゃんの名前をつけさせてもらった。ただ、昔と違って、皆さんもたくさんの知識がおありになられるので、
「幾つか候補を考えてきてください。その中から、一番良い名前を私が一つ提案しますから」と答えるようにしている。
戒名を考える時には、仏教語辞典、密教辞典、漢和辞典、同音異義語辞典、戒名辞典をバタバタめくりながら考える。
お坊さんは、檀家の皆さんが亡くなった時の、名付け親でもあるのだ。
今日の写真も密蔵院「写真教室」での外でのスナップ。一眼レフだと目が焼けてしまうおそれがあるのですが、デジカメは、信号に変換したディスプレイなので、太陽を写して見てもヘーキである。
